Hello Hasselblad X2D 100C! – Leica Q3を待ちわびて

Leica Q3を諦めてHasselblad X2D 100Cを購入しました!というお話です。

買うに至った経緯

きっかけはLeica

今年、2023年6月3日、Leica Q3というLeica社のコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)が発売されました。多くの方がご存知かもしれませんが、Leicaのカメラって高いんです。例えばLeica Mシリーズの現行モデルであるM11は公式サイトで税込1,298,000円しますからね。そこにさらにレンズ代とか乗ってくるわけです。そう簡単には買えないですよね。でもやっぱり使ってみたいんですよね。僕は普段はSonyユーザーなのですが、Leicaへの関心はずっとあって、これまで少しお求めやすい価格のLeica TL2とか、スマホもLeica監修のLeitz Phone2を買うとか、なんとなくLeicaが欲しい気持ちをごまかしてきました。でもそんな気持ちをもうごまかしきれなくなり、Leica Q3の予約開始のタイミングで予約してしまいました。まあ、Q3なのでまたいずれMシリーズが欲しくなるとは思うんですけどね。

でも、Leica Q3が届かない。

騙されたとかそういうことではなくて、供給量に制限があり、発売日から3ヶ月近く経つ8月25日現在まだ僕の手元には届いていないのです。購入先からは月イチで入荷状況の連絡が来るのですが、今月も僕への供給はなしで、次のお知らせは来月後半とのこと。僕の周りでも同じ状況の人は多く、もうただ待つしか無い状態。

自分の心を見つめる日々

こうなってくるともうLeica Q3が欲しくて欲しくて。他のお店で売ってないかな、とか、色々調べましたが売ってない。中古はさすがにほとんど出回っていないし、メルカリでは2割くらい値段を上乗せしてるのはあるけどさすがにそれは買ってはいけない気がする。会社創業時期で色々忙しい中も届かないLeicaへ思いを馳せる日々。

そんな中、徐々に別のカメラじゃダメなのか?と思考が変化していく。最初はLeicaと名のつくカメラを使ってみたい、というミーハーな部分があったことは否めない。でも、よく考えると、自分が求めていたのはもっと別のところにあるのではないか。

そして自分はLeicaに何を求めていたのか、他のカメラでその気持ちを満たせないのか。そんな言葉が頭を占める。

そんな流れでLeica Q3を巡る思考の旅がスタートしました。

僕の心に触れたカメラたち

Leica M

まず最初に僕の心を揺さぶったのはLeica M。2013年発売のカメラ。

とあるプロのカメラマンの方とお話していた時に「Leica Q3予約したんですよ」と無邪気に話していたところ、「僕はやっぱりLeica Mの色味が好きなのでこれだけなんですよね」と話していて、関心を持ちました。Leica Q3欲しいな、という気持ちには色味から来る味わいがいいな、というのがありました。そこでMの色味が良い、と聞くと気になって気になって。調べてみると確かに味わい深い。でももちろん新品はないので中古を探す日々。でも中古で40万円は超えるのでさすがにネット上のやり取りだけで買うのはリスクあるよね、ということでどうしようかな、と。

他のLeicaたち

それなら、新品のLeicaはどうだろう?

現行モデルのM11はやっぱり高い。でもそれ以上に、なんていうんだろう、その値段に見合う色味の魅力を感じない。もうこれは主観の話なので違う方がいらっしゃったらごめんなさい。前モデルのM10シリーズはなんだか良い感じするんですが、それをさらに飛び越えてM9がとっても良い。色味が好きなんだなぁと。でもM9の発売日はMより古い2009年。さらにCCDにはセンサーのコーティング剥離の問題などもあり、対策済みのものを探さないといけない。値段もMよりもさらに数十万円は高いんですよね。やはり、ネット上のやり取りだけで買うにはちょっとリスク感じますよね。

なら新品でLeica SL2-Sはどうだろう?でも結構ズシリと来る重さ。そしてレンズ交換式なのでLマウントレンズを揃えないといけない。あれ、TL2持ってるからLレンズあるじゃないか。どうしよう。でもQ3でやりたかったスナップみたいのは向いてないよなぁ。そして新モデルが年内に出るかも、という噂もあり、このタイミングで買うのは気が進まない。

その他のカメラ

それならFujifilmはどうだろう。色味の味わいについて言えば、Fujifilmもかなり良い。ああ、でも新発売のX-S20も在庫ないのかぁ。なら原点に戻ってSonyで極めるというのもどうかな。いや、PanasonicのLUMIXのS5IIのリアルタイムLUTもいいかも…(無限に続く)。

そんな感じで様々な機種が僕の脳裏に訪れては去っていきました。ここで全部列挙しようと思ったのですが、とんでもない長さになるので、ある一定の期間僕の頭にあったものだけリストしておきます。色味に惹かれたり、画質に惹かれたり、操作性に惹かれたりしながらも徐々に質感と希少性を求めていることに気づいていきました。

  • Leica M9
  • Leica SL2/SL2-S
  • Sony α1
  • Sony α7RV
  • Fujifilm X-T2
  • Fujifilm X-S20
  • Fujifilm GFX100S
  • Panasonic Lumix S5II

そしてHasselbladへ

Hasselblad(思考に)登場

色々思考は巡るものの、結局はLeica MとLeica M9に絞ってこれだ、という中古品が出てくるのを待っていました。

そんな中でGoogleのDiscoverで、HasselbladがX2D 100C Lightweight Portrait Kitを発売する、なんて話が飛び込んできました。Hasselbladとは、スウェーデンのカメラメーカーで、中判カメラの分野で高い評価を得ているブランドです。Hasselbladのカメラは、アポロ計画で月面に持ち込まれたことでも有名です。X2D 100Cは、2022年9月に発売された、1億画素のCMOSセンサーを搭載しているミラーレス中判カメラです。”徐々に質感と希少性を求めていることに気づいていきました”と書きましたが、まさにこれを満たしているのがX2D 100Cでした。

Leicaは一般的にはまだまだ希少性はありますが、僕の周りにはLeicaユーザーが多いのでちょっとマイナス要因になっていたこと、そして質感は中判デジタルカメラは十分だと感じていたこと、限定キットで割安(高いけど)であること、中古市場をしばらく眺めていたのでいざとなればある程度の価格で売れるであろう、という実感があったこと、などから、心は大きく揺さぶられました。

色々調べ、前モデル(X1D II 50C)からはだいぶ改善されたものの、オートフォーカスに時間がかかること、若干重いこと、などは気になるものの、質感の素晴らしさは間違い無さそうだったので、実際触ってみたいな、ということで、中野のフジヤカメラに行って実機を触らせてもらいました。一通りの動作を確認し、使いにくいところはないか、チェックしました。今どきのカメラと比べると機能が少ないので本当に一通り動作確認することが出来たのですが、多少気になるところはあるけど、特に大きな問題は見当たらず。重さも、オートフォーカスの遅さもまあ、許容範囲かな、と感じました。さて、どうするか。何しろちょっとした車が買えそうな値段なわけです。そう簡単には決断できなかったのですが、こういう流れって大事だな、と思う部分もありますので、この流れに乗ってしまおう、ということで買ってしまいました。

使ってみて良いところ、気になるところ

Hasselblad X2D 100C Lightweight Portrait Kit
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というわけで、写真です。キットには本体の他にF4の45mmのレンズ(XCD 4/45P)と、F1.9で80mmのレンズ(XCD 1,9/80)が含まれており、想像以上に箱が大きかったです。とりあえず買ってまだ1週間。先日の館山での天の川撮影には連れていったものの、正直まだ使い慣れたとは言えないですが、今のところ概ね満足です。その上で、良いところ、気になるところを簡単にまとめてみます。

良いところ

  • 画質がきれい。きれいというのはちょっと抽象的かもですが、これにつきますね。1億画素あるので高精細なんですが、単に高精細というだけではなく、質感がよりリアルに感じる。色に深みがあるというか階調がきれいというか。何でも無い葉っぱの写真の質感の豊かさにみとれてしまったりします。どんな深みのある質感で撮れているかな?と思うと撮っていて楽しいです。この撮っていて楽しい、という気持ちって重要ですよね。
  • 内蔵ストレージが速くて大きい。1TBのSSD搭載なのでストレージの不安がない。CFexpress Type Bのスロットもあるのですが、SSDで十分です。転送も速いし。

気になるところ

  • ファイルサイズが大きい。Rawで撮るとファイルサイズは200MB前後。5枚撮って1GBになっちゃうんです。ちょっとストレージ計画を見直さないといけない。ただ、JPGでもとてもきれいなので、普段はJPGで撮影してちょっと明るさを調整する、みたいな撮り方でも良いかもですね。
  • Capture One非対応。僕はLightroomを使っていなくて、Capture Oneを使っているのですが、X2D 100CのRAWデータは非対応で読み込むことが出来ませんでした。DNGに書き出せるのですがこれもダメ。JPGは行けるんですが、RAWで編集したいですよね。中判デジタルカメラ市場の競合だからなんですからね。価格帯がぜんぜん違うので競合とは思いませんが。非対応であることでPhase Oneを買おう、と思うよりもLightroomに移行しよう、という人の方が多いと思いますけどね。まあ真相はわからないので。
  • 純正ソフトやや難あり。そこで仕方なく純正の現像ソフトを使ってみました。必要最低限の機能はある感じですね。ただ、最大の問題は撮影日を保持してくれないこと。なぜだか全て処理した日時になってしまうので、Googleフォトなどへ移動した場合は1枚1枚Googleフォト側で訂正している。これはつらい。
  • オートフォーカスが遅い。これは有名な話であるのでわかってはいたのですが、暗かったり、被写体がクリアでない場合に時々フォーカスが迷ってしまってなかなかピントが合わないことがあります。それでも前よりはだいぶ改善されたらしいですが。MFでやるならいいかもですが、MFでピント合わせをするのも少しやりにくいな、と感じます。ただ、ある程度明るいところで鮮明なものにピントを合わせる限りは本当に問題なくピントが合います。

良いところより気になるところの方が多いですが、全体としては満足です!

X2D 100C作例

前回の記事の撮影時の写真を利用して、X2D 100Cで撮影した写真の作例をいくつかご紹介します。撮って出しを載せたかったのですが、JPGで40MBあり、WordPressの上限を超えてしまったので、それを一度画質を少し下げてファイルサイズを落としたものをアップロードしました。それでも自動でリサイズされてしまいますが、とりあえずご覧ください。

海ほたるから木更津方面の道路の標識
白間津海岸

まあ、こんなところでしょうか。どうしても元サイズ、つまり1億画素のものが見たい、という方はこちらから見てみてください。上述の通り撮って出しではなく、軽量化するために一度再圧縮したものです。それでもそれぞれ10MB前後ありますのでモバイルネットワークでの閲覧などお気をつけください。

写真1写真2写真3

どんな製品も長所と短所がありますが、僕もこのカメラを購入した以上、その両方を全て受け入れて楽しんでいきたいと思います!

本文はここまでとなります。以下、Appendix的な情報や補足をいくつか。

Leica TL2購入時の投稿: 購入から既に2年近くが経過していますが、中古市場を見ると値上がりしており、レンズとのセットで約10万円高く売れる可能性があります。

Leitz Phone2購入時の投稿: たまに暴走するため、スマホとしての使用には問題があることも感じますが、Leicaのロゴが装飾されているため、人々との会話のきっかけになることがよくあります。

最後に重要な補足なのですが、どんなに高価なカメラを買っても僕の心はSonyにあります。なのでメインカメラはあくまでもSony α7IVです。メインカメラSony α7IV、サブカメラHasselblad X2D 100Cという贅沢な布陣で今後の撮影に臨みたいと思います。

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