法人を設立して1ヶ月経ちました

2023年5月31日にGoogleを退職し、翌日の6月1日から自分の会社の営業を開始しました。これまでに28年間の社会人生活を経験してきましたが、自分の会社を立ち上げるのはこれが初めてですし、もちろん一人で働くのも初めての経験で、この1ヶ月間様々な気づきがありました。ひとり法人始めて3週間の気づき、とツイートしたりもしましたが、1ヶ月経ってみるとそれだけではなく、もう少し色々な気づきがあることに気づきました。そこで、ひとり法人を始めて1ヶ月の気づきを簡単にまとめてみようと思います。これらの気づきは他の人々にとって参考になれば嬉しいですが、あくまでも自分でのメモです。多分僕はすぐに忘れてしまうので。

ひとりはつらいよシリーズ!

まずは、ひとり法人ってつらいな、と思ったことをいくつか。

ここどう思う?と気軽に聞ける人がいない

コロナ禍でよく言われる「オフィスの良さ=ちょっとした雑談が出来ること」は、まさにその通りで、それも当てはまるのですが雑談に限らず、

  • これどう思う?
  • ドラフト書いたんだけど、ちょっと見てみて
  • ちょっと考えをまとめるための話し相手になって

みたいな、仕事関係のちょっとしたお願いができる人がいないのは少しつらいですね。まあ、つらいというかいて欲しいな、と。第3者的な視点からのコメントが欲しいことがあるんですよね。そこでドラフトの確認とかはChatGPTやBardにお願いするようになりました。これが失礼ながら、意外に適切な感想をくれるので、かなり重宝しています。ほんとGenerative AIが出てきてくれてよかったな、と思いますね。でもどうしてもGoogle時代の元同僚の意見を聞きたかった時があって、その時はスライドのチェックを頼んでしまいましたwでもちゃんと即日でレビューしてコメントくれました。Kさん、ありがとうございました!

辛いことがあった場合100%自分の責任なのでダメージが重い

会社を作ったばかりなのでほとんどの業務や作業は自分ひとりでこなしています。他社とのコラボレーションやプロジェクトはほぼ存在せず、その結果、何か失敗したりうまくいかないこと、起業手続きのミスなどがあると、その全てが100%自分が原因になります。これは時々思った以上に重いダメージとなって私に返ってきます。

嬉しいことがあっても喜びを分かち合える仲間がいない

小さな成功体験や喜ばしい出来事があってもそれを共有して一緒に喜びあえる仲間がいないのは実に寂しいものです。仲間がいて、喜びも悲しみも分かち合える仲間がいるってそれだけで素晴らしいことだったな、と改めて感じています。僕はやっぱりチームプレイヤーなんでしょうね。

ひとりも悪くないよねシリーズ

ひとり法人でつらいなぁと思うことを書きましたが、つらいことばかりではありません。ひとり法人も悪くないな、と思ったことをいくつか書きます。

時間が自由

これはおそらくひとり法人の最大のメリットなのかもしれません。いわゆる絶対的な就業規則があるわけでもないのでクライアントの皆様にご迷惑をかけなければ朝何時に起きても、夜仕事しても、ゆっくりランチしても、そしてそのまま本屋さんに行っても、さらにその帰りに家電量販店やカメラ屋さんに立ち寄っても、何の問題もありません。この自由さは新鮮で、嬉しい、というよりはまだそれに慣れないですね。ランチ食べてカメラ屋さんに立ち寄ったりするとなんだか誰かに叱られそうな感覚がなかなか抜けませんw でもそのうち慣れるのかな。

応援してくれる人の存在がありがたい

大きな会社を離れたので、自然と僕から離れていく人もいるだろうな、と思っていたのですが、むしろ応援してくれる人増えたのではないかと思います。少なくとも、気にかけてくれる人は増えた気がします。ひとりになったことで、これまで声に出さず陰ながら応援してくれてた方が声に出すようにしてくれただけかもしれません。いずれにしてもとても励みになります。感謝!!

その他ランダムな気づき

起業に伴う細々とした手続きが永遠に続く

今回起業にあたって、税理士さん以外の手続きは自分で行っているのですが、会社設立に伴う細々とした手続きがいつまでも続くように感じています。会社設立以降も、会社退職に伴う社会保険の手続き、法人用の銀行口座やクレジットカードの作成、請求書の作成等々、思いのほかに手間がかかりました。また、銀行口座の開設には初回断られたり、その後別の銀行に申請して一ヶ月くらいかかったりしたのも大変でした。まだまだ細かい手続きが残っていて、少なくとも9月くらいまでは何らかの手続きに追われそうです。まあ、僕の事前調査が足りてなかっただけといえばそうなのかもしれませんが。

お金は全然入って来ないのにどんどん出ていく

幸いにも業務開始月には既に数件の契約が決まり、将来的には大きな問題はないと思うのですが、最初の報酬が入るのも翌月以降ですのでそれまで一切お金は入ってきません。それなのに起業に伴う費用やちょっとした経費、業務用のスマホやパソコンの購入など結構な金額の支出がありました。とはいえ将来的には収入があるので不安になることはないのですが、まだ1円も稼いでいないのにどんどん出ていくのは気持ち的にドキドキする瞬間はありましたね。支出が資本金と同じくらいになりましたからねw

人の繋がりってやっぱり大切

これは説明不要かな、と思いますが、今回仕事の依頼は大部分が人との繋がりから頂きましたし、起業などに伴う疑問なども多くは人との繋がりから解決したりしました。なので改めて人の繋がりって大事だなあと感じています。それで、というわけでもないんですが、バーチャルオフィスのある西新宿で西新宿ランチを始めたりしてみました。すでに初回は実施済みで、お二人が西新宿外から参加してくださいました。参加者同士も繋がれるのが楽しいですね。午前中アナウンスしてランチタイムに来れる人が来る、というやり方なので、予定の調整などなかなか難しいかもしれませんが、しばらくの間これで試していきたいと思います。今どきこんな事やってる人他になかなか見かけないですけどねw

どこまで仕事を入れるかの判断が難しい

幸いにも仕事の依頼や問い合わせは複数頂いたのですが、量的にどこまで仕事を入れるのか、判断は難しいな、と感じています。週5日、毎日8時間働くような仕事を引き受ければ、収入的には良いのかもしれませんが、インプットや想定外の出来事への対応が出来なくなってしまいます。ですので仕事はフルには入れずに経済的にきちんと生きていける範囲にとどめてインプットするような余裕を保てるバランスを考えていかないといけないなと感じています。でも面白い話には乗りたいな、とも思っています。このバランスが難しい!

英語やっぱり大事

外資系企業に16年在籍しましたが、英語がそんなに得意ではなかったのでGoogleを退職する際には「これで英語のプレッシャーから逃れられる!」と少し安心しました。もちろんある程度維持はしようと思ってはいましたが。でも「ああ、もう少し英語が出来たら、もっと世界が広がるな」という話が既に幾つかあったりして、今の気持ちとしてはGoogleにいた時よりも、もっと真剣に英語の学習に取り組もうと思っています。英語を勉強してもなかなか使う場面がない方も多いと思うので、英語ができれば活躍できる場がある、というのはラッキーですよね。頑張ります。 

2ヶ月目もよろしくお願いします!

まあこんなところでしょうか。最後に、誰かに気にかけてもらえてる、覚えてもらえている、というのはとても嬉しいものです。寂しがり屋なのかなw 皆様からのお声掛け、コメントや「いいね」などのご反応、そして心の中で応援してくださっていること、すべてに心から感謝しています!

というわけで2ヶ月目も頑張ります!

写真はちょうど一年前くらいの渋谷から見た東京の空。とてもポジティブな気分に満ち溢れています。

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